あなたとスキャンダル


歴史に関係ない作品の紹介は初めてです。OPEN 1年半にして(笑)。

このマンガは、「りぼん」で1993年5月号から1995年4月号まで丸2年間連載された、椎名あゆみ先生の作品。
当時の菱(中学生でした)は、とてつもなくこの作品に惚れ込んでまして…そりゃもう、今の封神&中国文学への惚れ込み方に匹敵するほどに…一時期なぞ、一話分の台詞全部暗記する勢いでしたし。
菱的少女マンガランキング・ベスト3には確実に入ってます、今も。
でも今思うと、当時の少女マンガとしてはかなりセンセーショナルな内容であったのかもしれない。
だって、主人公(♀)の想い人が女性なんですよ!!

個性豊かな高校生バンドのラブコメディ、ですな。一言で表せというならば。
ではその個性豊かっぷりを少々…。

高崎 友香(たかさき ともか/♀/高1/キーボード)=お嬢様女子高へ通う、元気でミーハーな主人公。金髪美形の王子様に一目惚れしたことがきっかけ(?)でバンドに入ることに。天才的なピアノの腕前の持ち主。

結城 芹香(ゆうき せりか/♀/ボーカル)=…で、その友香の王子様(笑)。外見も性格も声も男っぽいけど、れっきとした生まれついての女性。歌の才能は超一流(本人無自覚?)。

宮沢 新(みやざわ あらた/♂/高2/ドラム)=そんな友香に惚れてしまった純情一途な少年。江戸っ子だけど変な関西弁を話す。

小椋 武巳(おぐら たけみ/♂/高2/ギター)=「女たらしのサイテー男」と呼ばれつつも女の子にモテる長髪ギタリスト。しかし破滅的なオンチでもある。

中川 保(なかがわ たもつ/♂/高1/ベース)=口と目付きが少々キツイが、このメンバー内において唯一普通な人。

「レズものですかぁ?」とか、連載開始前に担当さんに言われたとか言われないとか(1巻フリートークより)。
まあ、「女の子が女の子を好きになる」ゆうたら確かにそうですが、この作品はそれだけじゃないです(ってか、「それだけ」では『りぼん』じゃ連載出来ないだろうよ…ネタ的に)。
バンド“SPIRAL”のサクセスストーリーでもあり、登場人物それぞれが皆何か少しずつ成長していく物語でもある、と思っています。
特に、芹香さんの過去話のあたりなんかキュウッときましたよ。当時も、今読み返しても。

でも当時と比べるとやはりツボにハマるポイント…みたいなものが変化してる気がする。
「読まなくてもしっかり覚えてる」とか思ってるせいか(実際大筋はほぼ完璧に覚えている)、読み返すのって数年に1回くらいなんですが、その間につけた知識やその他諸々がその現象を起こしてるよーな。
当時は優しく一生懸命な新くんに夢中で、「是非とも友香と結ばれて欲しい」と応援してたのですが、2・3年前に久々に読み返したところ、むしろタケちゃん(武巳くん。)の方がかわいく見えてしまう自分がいたし(汗)。
そして今回は、妹がすごい衝撃的な発言をしたもんで慌てて読み返したんで、その視点になってしまったのですが…「もしかして“SPIRAL”のモデルは“ALFEE”なんじゃない!?」…って……。

TOMOKA?SERIKA?ARATA?TAKE?TAMOTSU?←アル中的オリジナル解釈へリンク。見たい方はドウゾ☆彡

芹香さんの性別をここで書いちゃっていいものかと、ちょっと悩んだんですが、2話目でバラされてる事実だしまぁいいかな、と。
でもその当のページ見るまでは、完全に騙されてた。性別疑う余地もなし。それほどカッコイイんですよvv
彼女はこれ以外にも大きなヒミツを持ってましてね…友香が主役ではあるけれど、もしかしたら芹香さんも主役で、ヒロイン2人という設定だったんでしょうかね??

 UPDATE→2002/10/15

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