このサイト内での用語説明。
「封神演義」:明代に成立したとされる、古代中国の王朝・殷と周の易姓革命を舞台として、仙人・道士が秘密兵器(宝貝)を駆使して戦いを繰り広げる物語。略すると「封神」。中国四大怪奇小説の一つとも言われる(安能版まえがき)が、一般的には「三国志」「西遊記」「水滸伝」「金瓶梅」の4つであり、「封神」は入らない。
フジリュー版:またはWJ版。週刊少年ジャンプで1996年6月〜2000年10月に連載された漫画『封神演義』(藤崎
竜・作 集英社ジャンプコミックス 全23巻)。「フジリュー」は、作者藤崎竜の愛称みたいなもの。
登場人物や大筋は原作に沿っている(いた?)が、かなりオリジナル化されているため、「『封神』を下地にした一つの作品」として解釈したほうが互いのファンに軋轢を起こさないような気がする。因みに管理人はフジリュー版から「封神演義」の世界に入ったが、原作もフジリュー版もどちらも愛読しており、両方のファンであって、「どちらかの」ファンではないという…こういう人はあまりいないのかな…仲間希望。
フジリュー版の人気が「封神」の存在を日本に広く知らしめた、と管理人は思っている。ただ「封神」というとこちらばかりになってしまっているような風潮はちょっと…とも思っている。アニメ化(1999年7月〜12月)・ゲーム化等もされている。
安能版:講談社文庫から出版、安能 務
訳。上中下巻構成。
そこかしこに作者オリジナルのエピソードが挿入されている、登場人物の呼称が間違っている等と叩かれていることも多いが、「フジリュー版の原作」であるため、現在良くも悪くも「原作」として知れ渡っている。
光栄版:光栄(現・コーエー)から出版。管理人が持っているのは文庫の全7巻だが、その発行以前にも全3巻で出ている。
とりあえず現時点で管理人は、光栄版を最も信頼できる日本語訳原作の一つといった位置に据えている(他にもある筈だが、まだ手に入れていないので)。
中国語版:中国語で書かれていて中国で出版されており、抄訳でない作品全般。すみませんが管理人が所有しているもの限定。
原作:フジリュー版についての話の場合は、専ら安能版を指している。
その他では大体、光栄版を原作とし、年表のコーナーでは中国語版を最終的な正誤確認に使用。
なんとなく抽象的に「原作」と言ってしまっていることもあるが、文章形態での「封神」全体を指しているとの解釈を。
※他に「これ何の意味??」という言葉がありましたら知らせてください。特に意識せずに使用してしまっている単語がかなりあると思いますので。