長安異神伝

えーと、それでは各論に(論文調)移りましょう。

これが、まあ第1巻であり、全編通したシリーズタイトルでもあります。
菱がこの作品を知ったのは97年の8月1日。で、購入は3日(日記のデータ)。
菱にしては、驚異のスピード購入です。欲しがる本が一般路線から外れ気味なせいか、買おう!と決めたところで、本屋に並んでない…ってのがいつものパターンなんで。

97年7月。といいますと、フジリュー版封神が連載1周年を迎えた直後ですね。
そして菱としては、数ヶ月かけて読んでた田中芳樹さんの「隋唐演義」を読み終えた直後でもあり、尾鮭あさみサンの「大唐胡蝶伝」(コレ、知ってる方いらっしゃるカシラ…
(ドキドキ)。あんまり大きな声で言えない系の小説ですよ/// 因みに上のページで言ってた「ある小説」のことだったりして///)をやっと手に入れた直後でもあります。
んな訳で、ちょうど読書傾向が唐に傾いてた時期でした。

入りやすかったのは、そのせいもあるかもですが、井上さんの書かれる文章の「活き」とでも言うのでしょうか、まるで目の前で展開しているような感覚すら与える、文章のテンポの賜物だと思うんです、ハイ。
本を読みながらにして、空想の映画を見ているような感じ…うーん、説明しづらい。語彙が足らない。

とりあえずは、人物紹介を。この巻は最初だから多いですね。

二郎(じろう)→イコール、顕聖二郎真君楊セン。見かけは20代、精悍な青年。実際は2000年以上を生きてきた半神半人。のせいかどうか、割と態度が大きい? 目下、菱の憧れの人です///

蕭翠心(しょう すいしん)→二郎さまの想い人。一見大人しげな美女(美少女でもいい位)。そこから容易に想像できる優しさと、全く想像できない心の強さを持ってる。二郎さまとは別の意味で、菱の憧れ。

魏徴(ぎ ちょう)→唐朝第2代皇帝・太宗の片腕、諫議大夫を務める。字は玄成。実は天籍も持っていて、天界と人界の窓口、というか掛け橋、というか。

東方朔(とうほうさく)→太宗付きの戯臣。その正体は、天界・金闕雲宮の元侍童・太歳童子。なんか二郎さまにいいように使われてる上、おちょくられてるような…。存在自体が面白い。

燕児(えんじ)→翠心の侍女。翠心より少し年下。ご主人様を悪い虫(=二郎さま(笑))から守るため、いっつも一生懸命。意外としっかり者。

崑崙黒(こんろんこく)→あ、人物じゃないや。犬です、黒犬。二郎さまが翠心・燕児を助けたついでに拾ったんですが、かなり賢いし、妖退治に貢献しまくり。朔より活躍してるときもあるかも。

今後も出てくるメインレギュラー陣はこんなとこでしょう。
「でも実は」の人が多いなあ。燕児くらいか? 普通の「人」は。翠心も上のページで紹介したとおり、霊玉の化身(現時点では、本人は知らないけど)だし。

隋末唐初の混乱期を過ぎ、安定期へと向かう唐王朝を覆すべく、皇帝・太宗を害するための呪詛…長安城全体を使った血による北斗踏み…が行われようとしているのを阻止する。
というのが、要約しまくった今回の事件。
でもあんまりしゃべっちゃうとネタバレしかねないので、内容についてはこの辺で抑えます。
この事件に翠心の父親が関わっていたおかげで…と言っちゃうのもなんですが、でもそれがあったからこそ、二郎さまと翠心は出会うことが出来た訳でして。
そして翠心(&燕児)も、魏徴さまのお宅に厄介になることになった訳でして。

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…と、こんなんでいいのかな? 全然言い足りないような、でもあんまりしゃべっちゃってもマズイですし。

次回予告(?)。
次の「乱紅の琵琶」は、韋護くんの初登場でっす!!

UPDATE→2001.12.4

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